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子供の心に戻って読む大人向け絵本
  BGB :ON OFF
もろびとこぞりて(メイソン)

価 格:一冊3,465円(消費税込み)    写真
送 料:無料(メール便または冊子小包郵便)
サイズ:約21cmx17.5cmx1cm (縦 x 横 x 厚さ)
36頁(書込みページ含む)
製 本:手作業・上製本(ハードカバー)、角背
印 刷:テキストのコンピュータ編集、レーザー印刷。
     表紙、イラスト頁は輸入品 。

注(1) 黄色マーク部分がお客様のオリジナルデータで印刷されます。(実際の絵本には黄色マークは付きません
注(2) ご覧になるコンピュータ環境により、画面上の画像は実際の絵本の色彩と異なることがあります。
注(3) テキストはストーリーのサンプルです。書体、サイズ、改行箇所は実際の絵本と異なります。

PART 2 (TWO)
 
 卓君はやっぱりそうかと思いました。
これは最近、近所にできたケーキ屋の、
ダイレクトメールに違いありません。
でも手紙の文章はまだまだ続きます。

プレゼントの用意ができると、
こんどはトナカイたちの準備をしなきゃならん。
金の鈴が付いたひもを、一頭一頭つけていくんじゃ。
これがあの有名な
「ジングルベル」という曲になるんじゃよ。
 
 
 卓君は、信じられない、と思いました。
サンタクロースなんて架空の人物で、
そんな話はとっくに卒業したはずなのに…
でも手紙には・・・

サンタクロースなんているもんか、
と、思っておるのじゃろう。
サンタクロースを見たかったら、
クリスマスイブにサンタクロースの国に
くるとよい。
世界中の国々に飛び立つサンタクロース
のソリを、一般公開しておる。
 
 
 卓君は、またわからなくなりました。
どうやらこれはケーキ屋どころではなさそうです。
もしかするとフライドチキンの店かもしれない!?
卓君の脳裏に、小太りで、めがねをかけ、
いつもニコニコして街角に立っている、
とあるおじいさんの姿がうかびました。

わしはみんなの視線を浴びながらそりに乗り込む。まるでスターになったきぶんじゃ。あたりは大騒ぎさ。みんなの寝顔を見るのもいいが、
幸せそうな笑顔を見るのは、
もっと良いもんじゃよ。
 
 
 卓君はちょっとばかり想像してみました。
もし自分がサンタクロースの国に行けたら!
なんてわくわくする光景なのでしょう。
そうかこれは旅行会社のパンフレットなんだ!?
「冬休みはスキーをかねてサンタクロースの国へ!!」
こんなキャッチコピーがうかびました。

みんなわしに手をふってくれておる。
いよいよ出発じゃ。忘れ物はないかな?
 
 
 それからわしは、トナカイたちに、
「さあ、行こう!」と声をかける。
するとそりはあっというまに空の上。
空気は冷たいが、とてもよい気持ちじゃ。
いちど乗せてやりたいくらいじゃよ。


 この手紙は航空会社のパンフレットかもしれない!?
卓君は考えました。
北欧の空を遊覧飛行する会社なのです。
でも、卓君は高いところはちょっと苦手です。
 
 
めざす家に到着すると、さあ仕事じゃ。
エントツから、といいたいところじゃが、
近頃はエントツのない家が多いから大変じゃ。
なんとか家に入りプレゼントを置いたら、
すぐ次の子の家にいかなきゃならん。
プレゼントのリストは、
子供たちの名前でいっぱいじゃ。


 こんどは警備会社のパンフレットかな?
卓君は思いました。
『サンタクロースも入れない防犯装置』じゃ、
サンタクロースがかわいそうです。
 
 
 目のまわるような夜を過して、
クリスマスの朝に帰ってくるころは、
もうへとへとじゃが気分はそう快じゃ。
この一夜のために、一年を過しておるからな。
わしは妻に子供たちの様子を話してやる。
あの子は今年もいい子にしておったよ、
というと、妻はとても嬉そうじゃ。
そうそう、わしは卓君の、子供のときの
寝顔を見たこともあるんじゃよ。


 結婚案内のパンフレットだったのか、
卓君は思いました。
でもサンタクロースにもおくさんがいるなんて!
 
 

 クリスマスの前には、
たくさんのおもちゃを作る仕事がわしを待っておる。家では、一日中にぎやかな音がしているが、
それはおもちゃを作る音なんじゃ。


 こんどは隣町にできた大きなおもちゃやさんかな?
卓君は考えました。
そして子供のころ、目が覚めると、
きまって枕元に置かれていた
プレゼントのことを思いうかべました。
昨夜までなかったおもちゃが、朝そこにあるのは、
とても不思議で、魔法のようでした。
 
 
 卓君
おまえさんはもうおもちゃで遊ぶ子供ではないが、今回のクリスマスには、
特別にプレゼントをあげることにしょう。
はてさて、何だと思うかね?
この手紙を最後まで読んでくれればわかるが、
それはまだ秘密じゃ。
 
 
 そろそろたくさんのプレゼントが、
きれいに包まれて、いろんな国に旅立つところじゃ。サンタクロースのプレゼントというもんは
ただおもちゃを包んでいるだけではないぞ。
その中には、
夢だの、希望だの、感謝だの、愛情だのといった
気持ちがいっぱいつまっとる。
子供たちは、プレゼントをあけたとき、
その気持ちも一緒に受取ることになるんじゃ。
もちろん、卓君
中井君、つよし君、加藤君への
プレゼントにも入っておるとも。
 
 
 さあ、いよいよ出発じゃ。
わしはおなじみの赤い服を着る。
北極の空の凍るような寒さも気にならんような、
完全防寒仕様じゃ。
プレゼントをつめた大きな袋をソリに乗せ、
たくさんの子供たちに会えるのももうすぐじゃ。
外はもう、しんしんと雪がふっておる。
 卓君、おまえさんへのプレゼントは、
静香にあずけておいた。
ま、楽しみにしておれ。
 
 
 わしは空をひとっ飛び。
ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジア、そしてさいたま市南区辻にもプレゼントを届けにいくぞ。
プレゼントを待っとる子供たちは世界中におるからな。そうじゃ、忘れておった。
わしがこんな手紙を書いたのは、理由がある。
プレゼントが無事おまえさんへ届くには、
ひとつ条件があるからなんじゃ。
それはクリスマスの朝に、ひと言こういえばよい。つけくわえるなら、できるだけ明るく、楽しくやってくれ。


卓君は、いそいで最後の紙をめくりました。
そこには・・・
 
 

メリークリスマス!


卓君は、
中井君、つよし君、加藤君への
プレゼントを選びにコートをはおると、
楽しそうに出かけて行きました。
ポケットには、
サンタクロースからの手紙が入っています・・・

 


 
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 子供の頃信じていたサンタクロース。大人になった主人公にサンタクロースから… あなたは子供の気持ちにもどれますか? 子供の心をどこかに忘れてきてしまった大人に、素朴な夢と大切なことをおしえてくれるかもしれない絵本です。

子供のころの素直な気持ちになれば何気ないこんな小さなお話がとても幸せな気持ちにしてくれます。心がほんのり暖かくなりませんか。大人のかわいいファンタジー。
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